医 局 長 挨 拶

診療部門としては、周産母子成育医療センターに属し、関連各科と協力のもと、全ての小児疾患に対応できるような体制を構築しています。県内最大級のPICU, NICUを背景にした小児救急医療の分野では、初期治療から、各専門領域のスタッフが原因究明まで手掛けます。また、先天性心疾患、川崎病の治療に関しては、臨床研究をもとに国内、国外に情報を発信しています。日本小児科学会の専門医はもちろんのこと、各専門分野の専門医、指導医が在籍しています。

関連病院は、北里メディカルセンター病院、相模原協同病院、海老名総合病院、相模野病院、相模台病院、相模原療育園をはじめ、本年5月に北里東病院内にオープンした在宅支援病棟があり、プライマリーケアから、24時間体制の地域小児救急医療、重症心身障害児医療に携わっています。

研究に関しては、大学病院というメリットを最大限に生かし、大学院生を中心とした基礎研究から、診療スタッフの臨床研究まで様々な研究を行っています。

留学も国内、国外を問わず、実績があります。近年の留学実績の主なものを下にあげておきます。国立精神神経センター小児神経科、長野こども病院新生児科、慶応大学薬理学教室、順天堂大学小児消化器、成育医療センター集中治療科、国立がんセンター小児血液、静岡県立こども医療センター集中治療科、浜松医大小児内分泌代謝科、長崎大学国際健康開発研究科、東京慈恵会医科大学総合医科学研究センター遺伝子治療研究部、都立小児病院呼吸器科、テキサス州立大学ヘルスサイエンスセンターサンアントニオ校産婦人科, オレゴン州立大学小児心臓リサーチ研究室, カリフォルニア州立大学サンディエゴ校小児科,ウェイン州立大学ミシガン小児病院.

小児科医局長 野々田豊

ス タ ッ フ 紹 介

職位 氏名 専門領域 学位・専門医資格など 役職
主任教授 石井正浩 循環器
川崎病
日本小児科学会専門医
日本小児循環器学会専門医
北里大学病院周産母子成育医療センター長
准教授 坂東由紀 免疫
アレルギー
日本小児科学会専門医
日本アレルギー学会指導医
日本リウマチ学会専門医
日本感染症学会インフェクションコントロールドクター(ICD)
北里大学メディカルセンター副院長
北里メディカルセンター小児科部長
中村信也 腎臓 日本小児科学会専門医
日本腎臓学会腎臓専門医
日本透析学会認定医
相模原協同病院小児科部長
岩﨑俊之 神経 日本小児科学会専門医
日本小児神経学会専門医・指導医・評議員
日本てんかん学会専門医・指導医・評議員
日本病態栄養学会評議員
身体障害者福祉法指定医
北里大学東病院在宅支援センター長
講師 箕浦克則 呼吸器 日本小児科学会専門医
日本アレルギー学会専門医
海老名総合病院小児科部長
白井宏幸 神経 日本小児科学会専門医
日本てんかん学会専門医
日本小児神経学会専門医
相模台病院小児成育医療センター主任部長
今井純好 血液・腫瘍 日本小児科学会専門医
日本感染症学会インフェクションコントロールドクター(ICD)
JCHO相模野病院成育医療センター主任部長
釼持 学 新生児 日本小児科学会専門医
周産期(新生児)専門医・指導医
NCPRインストラクター
北里大学病院NICU主任
大谷清孝 アレルギー 日本小児科学会専門医
日本アレルギー学会専門医
日本感染症学会インフェクションコントロールドクター(ICD)
抗菌化学療法認定医
日本医師会認定産業医
日本医師会認定健康スポーツ医
相模原協同病院小児科副部長
木村純人 循環器 日本小児科学会専門医
日本小児循環器学会専門医
野々田 豊 神経 日本小児科学会専門医
日本小児神経学会小児神経専門医
身体障害者福祉法指定医
北里大学病院小児科医局長
齋木宏文 循環器 日本小児科学会専門医
日本小児循環器学会専門医・評議員
超音波専門医
兼任 (寄附講座)
診療講師 藤武義人 消化器 日本小児科学会専門医
小児栄養消化器肝臓認定医
橘田一輝 内分泌 日本小児科学会専門医 北里大学病院小児科総病棟主任・小児病棟主任
北川篤史 循環器 日本小児科学会専門医
髙梨 学 循環器 日本小児科学会専門医 北里大学病院小児科外来主任
北里大学病院小児科教育主任
助教 佐藤加代子 アレルギー 日本小児科学会専門医
安藤 寿 小児集中治療
循環器
日本小児科学会専門医 北里大学病院PICU主任
横関祐一郎 新生児 日本小児科学会専門医
周産期(新生児)専門医
NCPRインストラクター
秋山和政 新生児 日本小児科学会専門医
金子忠弘 呼吸器
小児集中治療
日本小児科学会専門医
昆 伸也 腎臓 北里大学病院救命救急センター小児科指導医
大岡麻理 新生児 日本小児科学会専門医
土岐 平 神経 日本小児科学会専門医
山口綾乃 新生児 日本小児科学会専門医
西川暁子 腎臓 日本小児科学会専門医
稲垣 瞳 日本小児科学会専門医
小阪裕佳子 日本小児科学会専門医
藤本まゆ アレルギー 日本小児科学会専門医
川村典子 呼吸器 日本小児科学会専門医 産休/育休中
紺野 寿 日本小児科学会専門医
白井宏直 日本小児科学会専門医
田村祐平 日本小児科学会専門医
匹田さやか
特任助教 桒田聖子 循環器 兼任 (寄附講座)
病棟医 原口啓之介
金子雅紀
西田尚史
橋本芽久美
川田孝太
芹澤陽菜 育休中
院生 江波戸孝輔 免疫
川崎病
日本小児科学会専門医
留学中 本田 崇 日本小児科学会専門医
日本小児循環器学会専門医
Cincinnati Children's Hospital Medical Center
峰尾恵梨 日本小児科学会専門医 東京都立小児総合医療センター・救命集中治療部 集中治療科

診 療 グ ル ー プ 紹 介

循環器グループ

北里大学小児科の循環器外来では子どもの心臓病についてのあらゆる診察、ご相談を承っております。子どもの心臓病は生まれながらに構造の異常を持つ先天性心疾患が大多数を占めており、幼少時からの治療が必要な方が少なくありません。そのような患者様に対し、超音波や心臓カテーテル検査等を駆使した診断と術前・術後管理を含めた内科的管理を行っております。先天性心疾患、とりわけ複雑型心疾患は一度の手術では治療が完結しない場合も多く、内科・外科両面から濃厚治療が必要となります。そのため、手術に関しましては当院心臓血管外科学と連携し、毎週行うカンファレンスにて情報交換を行っております。また、近年保険適応となりましたカテーテルによる心房中隔欠損閉鎖術に関しては、現在術者及び施設基準を満たすべく準備を進めております。

2015年における診療実績は以下の通りです。

  • 心臓カテーテル検査:142件/年
  • カテーテル治療: 32件/年
  • 小児心臓手術:100-120件/年
  • 心臓超音波:2000件/年(外来・入院含む)

当院は地域の中核病院として、他にも川崎病や心筋炎、心筋症などの後天性心疾患に関しましても広く受け入れております。近年増加している成人期の先天性心疾患患者様については、成人の循環器内科と連携・協力を深めております。

神経グループ

岩﨑俊之、野々田豊、土岐 平
非常勤医師:白井宏幸、砂押 渉、細田のぞみ、武井研二

小児神経グループは、現在までに多くの小児神経学、てんかん学専門医を輩出してきました。現在は、私を含め6人の専門医が、診療や研究、教育に従事しています。

私たちの外来では、てんかんや熱性けいれん等の痙攣性疾患、神経筋疾患や神経皮膚症候群、先天異常等の患者様、脳炎・脳症後ならびに脳性麻痺による障害児の治療を行っています。また、北里大学東病院の小児在宅支援センターと連携して、重症心身障害児のQOLを高める努力をしています。

当科は、小児神経専門医ならびにてんかん専門医の研修施設として認定されています。研究の中心は、抗てんかん薬物治療における臨床薬理学:Clinical pharmacologyであり、その中でも発達薬理学:Developmental pharmacologyを重視しています。

新生児・未熟児班

釼持学、横関祐一郎、秋山和政、大岡麻理、山口綾乃

新生児グループは当院と、中核病院にあたる相模野病院、協力病院にあたる相模原協同病院のNICUへの出向があります。早産児をはじめ、先天性心疾患、外科疾患の多くの臨床経験が踏めることが最大のメリットとなります。症例数などは、NICU紹介ページを参照してください。研究に関しては、現在進行しているものは、非侵襲的な呼吸・心拍モニターの開発、腸内細菌フローラの研究などを、臨床他部署、基礎系分野との共同で行っています。学会活動は、日本小児科学会をはじめ、日本周産期・新生児学会、日本新生児・成育学会には、スタッフ全員が入会し、毎年数多くの発表をしています。

リウマチ・膠原病・免疫班

江波戸孝輔
非常勤医師:坂東由紀、緒方昌平、扇原義人

子供の病気のほとんどは発熱を中心とした炎症を主体とした病態です。その大部分を占めるのは感染症ですが、それ以外の炎症病態を示す若年性関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどのリウマチ・膠原病疾患、アレルギー性紫斑病、高安病などの血管炎症候群、自己炎症性疾患、免疫不全・調節異常症などの幅広い疾患の診療にあたっています。不明熱など診断に苦慮する場合にも詳細な問診や診察を心掛け、さらには遺伝子検査など特殊な検査が必要な場合には全国の専門施設と密接に連携をとりながら、診断・治療介入を積極的に行っております。

アレルギー班

藤本まゆ
非常勤医師:坂東由紀、緒方昌平、大谷清孝

食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患を中心に診療しております。近年アレルギー疾患は増加の一途を辿っており、日常生活に支障を来している方も珍しくありません。問診や診察、アレルギー検査(血液検査、皮膚テスト、経口食物負荷試験)から原因を特定し、薬物治療だけでなく、環境整備やスキンケアなどの生活指導や栄養士による栄養指導などを通して、より効果的な日常管理を行い、健やかな成長を共に見守っていきます。毎週火曜日午後の専門外来の他、隔週の金曜日午後の皮膚テスト、入院での経口食物負荷試験を行っております。

川崎病班

石井正浩、江波戸孝輔
非常勤医師:緒方昌平、扇原義人

川崎病は主に乳幼児に発症する血管に炎症が起こる病気です。当院では他院からの転院される患者様も多く、重症な患者様に対しては標準的治療である免疫グロブリン療法以外に、ステロイド治療や生物学的製剤治療、血漿交換療法などを実施し良好な成績を治めています。川崎病が発見されてから半世紀が経とうとしていますが未だ原因がわかっていません。川崎病専門外来を特設し、罹患後も定期的かつ長期的な外来通院を行って頂いております。また病因・病態解明、有効的治療法の開発に対しても尽力を注いでいます。

内分泌・代謝班

橘田一輝

当グループでは、小児における内分泌と代謝の疾患、主には低身長、高身長、肥満、外性器異常、多飲、多尿といった症候を中心に、成長ホルモン分泌不全性低身長、SGA性低身長、Turner症候群、Prader-Willi症候群、1型糖尿病、2型糖尿病、高脂血症、汎下垂体機能低下症、甲状腺疾患、副甲状腺疾患、副腎疾患等の患者様の診療を行っております。1型糖尿病につきましては、患者会である相模原つぼみの会と協力し、毎年夏に糖尿病サマーキャンプを開催しております。

腎臓班

中村信也、昆伸也、西川暁子
非常勤医師:河西紀昭、守屋俊介、大熊浩江、岩波直美

小児腎疾患を幅広く診療しており、学校検尿や健診で発見された血尿・蛋白尿、尿路感染症、ネフローゼ症候群、急性腎炎、慢性腎炎、先天性腎尿路奇形などの診断・管理・治療を行っています。その他、全身性疾患に伴う腎障害については各診療グループと、腎尿路疾患や維持透析・腎移植については泌尿器科と、各々連携して診療しています。当院では年間約30例の腎生検を行っており、腎生検カンファレンスにて診断や治療方針の検討を行っています。医療行政との関わりとしては、学校検尿の判定員会に参加し、地域における腎疾患の早期発見に努めています。

小児腎疾患は長期管理を要する事が多く、御家族のみならず患児の病気に対する理解が高まり、将来的な患児の精神的成長や自立が望めるように診療を行っています。

呼吸器班

金子忠弘
非常勤医師:梅原実、長田厚、関根徹、原真人、上田康久、福島崇義

水曜午後、金曜午前中に呼吸器専門外来を行っています。初診外来は金曜午前ですが、緊急性のある症例については随時受け入れます。

咳嗽、喘鳴などの呼吸器症状は小児で最も多い症状のひとつで、ほとんどの場合は感染に伴う一時的なものですが、中には重症化し人工呼吸管理が必要な症例や、先天奇形・気道異物などが基礎にある場合もあります。当院は12床のPICUを有しており、急性期の人工呼吸管理から退院後の外来通院まで一貫して呼吸器の医師が関わらせていただきます。また在宅酸素療法、在宅人工呼吸器などの在宅医療についても積極的に取り組んでいます。

専門検査として喉頭、気管支内視鏡検査や呼吸核医学検査を行える日本でも数少ない施設です。

小児集中治療室

安藤寿、金子忠弘、峰尾恵梨(H28年度より臨床研修出向)

①診療内容・体制
当PICUでは、病床数12床の中で内因系・外因系を問わず小児科・小児外科・心臓血管外科・脳神経外科・耳鼻咽喉科・整形外科・救急科など多岐に渡る重篤小児の診療を行っております。診療体制としましては専従・専任医をスタッフ3名と小児科研修医4名を配置し、全入室症例に対し併診・協働体制をとることで急性期・重篤小児の集学的医療を行っております。併せて神奈川県
県央・北相地区のPICUとして『お迎え搬送』を始めとする重篤小児の集約化を行い、同地区の重篤小児の『最後の砦』として機能しています。

②PICUを中心とした研修体制
一般小児科医を目指す研修中の先生方には、小児内科の研修のみでは体験できない診療(気道管理・循環管理・中枢神経管理・体外循環・外傷管理・術後管理など)やシミュレーショントレーニングを通じて、重篤小児の管理に関しての研鑽を高めて頂いております。

小児集中治療医を目指す先生方には、当ユニット内の研修および一般小児管理を研修し小児疾病の基礎を形成して頂きます。その後に、より洗練された小児集中治療医になって頂くため臨床研修に出向してもらうこととなります。

最後に患者様の管理の御相談や研修の御相談、どちらも気軽にご相談ください。