子 育 て 医 師 の 立 場 か ら

藤本 まゆ

入局3年目にあたる4年前に長男を、1年前に長女を出産しました。自分の子どもと向き合う時間がほしくて、それぞれ1歳になるまでの間、育児休業を取らせて頂きました。その後当直を免除していただく形で常勤医として復帰しています。

長男を産んだあとは、後期研修が終わっていなかったこともあって、"非常勤・時短勤務でとりあえず復帰してみる"という考えは端からありませんでした。保育園の早朝保育と延長保育を毎日フル活用しても、朝の採血には間に合わないし、夜も時間になれば残りの仕事をお願いして、走って帰る日々でした。後期研修が終わってスタッフになってからも、同じような日々で、決して余裕のある生活ではなく、心折れそうになることもあります。たくさんの先生方やコメディカルの方からお声をかけていただいたり気遣っていただいたりして、その都度乗り切っています。

医者としての自分の興味、そして一人の母親としての育児の経験を診療に活かしたいと思い、長男を産んだあとに専門をアレルギーに決めました。

食物アレルギーと一言で言っても、本当にアレルギーで治療が必要な子から、親の過剰な心配のせいで食べ始められないままアレルギーと言われてしまっている子まで様々です。

ほんの少しのコツを知らないがために、何をやっても発疹が良くならず、赤ちゃんは痒みのせいでいつも不機嫌、それを見て心を痛めながら、自分を責めるお母さんもいます。

医学知識を伝え指導するだけでなく、食事作りの大変さに共感したり、とっておきレシピを教え合ったり、育児の悩みを共有したりしながら、みんなの安全で楽しい生活を支えていきたいと思っています。